遺言の見直し、中間試案まとまる

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 法制審議会・民法(遺言関係)部会は令和7年7月15日、遺言制度の見直しに向けた次のような中間試案をとりまとめました。
 その後、7月29日から、パブリック・コメントが実施されています。

  • 録音による遺言を可能とする案を盛り込む
  • パソコンなどにより作成した電子ファイルや印刷した書面による、自書でない遺言を可能とする案を盛り込む
  • パソコンなどにより作成した電子ファイルや印刷した書面による遺言を保管する案を盛り込む
  • 自筆証書遺言などにおける押印を不要にする案を盛り込む

○所長の感想など

  • デジタル技術の進展、普及等に応じた遺言の方式の見直しが求められています
  • 例えば、ビデオカメラに向かって遺言するや電子ファイルに電子署名をして遺言にするなどでしょうか?
  • でも、そうは簡単にはいかないようです
  • 遺言が遺言者の真意に基づくものであること、その真正(偽造、変造を防止)が重要なことから、遺言の文字情報の記録、証人の前での遺言朗読など、厳格な方式が想定されているようです
  • 次のところから、9月24日締切のパブリック・コメント情報にアクセスできますので、ご覧ください。
  • https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300080326&Mode=0